15位:昌子源(しょうじ・げん)

【写真:Getty Images】
生年月日:1992年12月11日
所属クラブ:FC町田ゼルビア
能力値:79(攻撃力70、テクニック75、スピード75、パワー85、守備力90)
スペシャリティ(特殊能力):リーダーシップ
昨シーズンはFC町田ゼルビア加入1年目にしてキャプテンを任された、正真正銘のディフェンスリーダーだ。サッカー日本代表の主力として2018年のロシアワールドカップ(W杯)に出場するなど、豊富な経験と観察眼に裏打ちされた読みで、アタッカーの自由を封じる。フランスのトゥールーズで海外挑戦をしていた時に足首を負傷した影響がJリーグ復帰後もしばらく見られたが、現在は良好なコンディションで本来のフィジカル能力も発揮できているようだ。
パワーはJ1のセンターバックとしても高水準だが、身体能力を前面に押し出すというよりはポジショニングや体の入れ方など、熟練した身のこなしが際立っている。4バックの左右センターバック、3バックの中央と左右、どこでもこなせる柔軟性もチームにとっては大きい。
現在の町田では3バックの左を担当することが多いが、左足のボール捌きはもちろん、左外側の守備にも柔軟性が表れている。ビルドアップのスペシャリストという訳ではないが、ポゼッションも適度に取り入れた町田において、左右にボールを動かして起点になれる昌子源の存在は大きい。
また、対面するアタッカーとのデュエルで粘り強い守備を見せながら、2列目から抜けてくるシャドーの動きなど、イレギュラーなリスクも見逃さない。
昌子がJ1の中でも特筆に値するのは、90分を通しての安定感とリバウンドメンタリティだ。堅守をベースに、先攻逃げ切りを得意とする町田ではあるが、早い時間帯に失点してしまっても、周りの選手を鼓舞して矢印を前に向ける。