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Jリーグ 2か月前

「毎日が苦しくて…」山下諒也はそんな日々を乗り越えガンバ大阪で全てを注ぐ。「危機感」を熱に変え、試合に変化を与える【コラム】

シリーズ:コラム text by 高村美砂 photo by Getty Images

「めちゃ恥ずかしいやん! って思ってます(笑)」

「自分でもマジで理由がわからないんですけど、なぜかサッカーになるとテンションがめちゃめちゃ上がるんです。サッカー以外のところではダラッとしているし、テンションも常に一定だし、奥さんと喧嘩をしたこともないし、怒ることもないんですけど(笑)。

 なのに、サッカーだけは感情が出るというか…意識していないのに気づいたら、熱くなっている。だからたまに試合を見返して自分でめちゃ恥ずかしいやん!って思ってます(笑)」

 そして、その声援に背中を押され、50メートル走で5.8秒を叩き出したこともあるという脅威の走力はさらなる加速を見せる。

 2つ前の名古屋戦もそうだ。試合前に「ガス欠になってもいいから走り切る」と宣言していた通り、交代になる 85分まで走り切り、勝利に貢献。冒頭に書いた横浜FC戦も89分まで戦い抜き、確かな存在感を示した。離脱中スタンドから試合を観ていた時から描いていた、自身がチームに与えられる『変化』を意識して、だ。

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