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Jリーグ 7か月前

東京ヴェルディの羅針盤となるために。森田晃樹には「チャレンジしてほしい」指揮官が示した揺るがぬ信頼と新たな注文【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「チームというよりも個人が反省していかなければいけない」

 巧みに体を入れ替えた畑は、ヴェルディのペナルティーエリア内へ攻めあがってきた奧埜博亮へボールを戻す。ボールはさらに、奧埜からペナルティーエリアの外へいたルイス・フェリッピへ。自分たちのゴールキックになると思い込んでいた分だけ、ヴェルディの選手たちも対応できない。

 余裕をもった体勢から、フェリッピがワンタッチで利き足ではない左足を合わせたシュートがゴールに吸い込まれる。痛恨の2失点目を決められるまでの流れを、見つめるしかなかった森田は自らを責めた。

「ああいう場面での対応というものに、もっとうまくならなきゃいけない。ミスからの失点であり、そこは個人的なところなので、チームというよりも個人が反省していかなければいけない」

 森田にとって節目となる一戦だった。先発に名を連ね、キックオフを告げる笛を聞いた瞬間に、Jリーグ通算200試合出場を達成した。初出場はヴェルディユースから昇格した2019シーズン。この日と同じホームの味の素スタジアムで75分から途中出場した、ツエーゲン金沢とのJ2リーグ第3節だった。

 プロデビューを果たしてから2256日目。積み重ねてきた数字を、24歳の森田はこう振り返った。

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