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Jリーグ 7か月前

ファジアーノ岡山は「変化を恐れてはいけない」。立田悠悟は工藤孝太の背中を押した「もっとやれるだろ、俺たちは」【コラム】

シリーズ:コラム text by 難波拓未 photo by Getty Images

「正直レベルの差はありましたけど…」

 15分、垣田のサイドへの抜け出しに厳しく付いていきスライディングでクロスを阻止。21分に久保の折り返しがペナルティエリア(PA)中央の垣田に通ったが、素早く寄せてシュートコースを消すと、最後はボールを頭に当ててブロック。48分にはワンツーでPA内に入ってきた久保のシュートを身体で弾く。71分にもサイドを突破した久保の鋭いグラウンダーのクロスをニアで細谷真大に合わせられたが、最後の最後で身体を投げ飛ばしてシュートを枠に飛ばさせなかった。

 しかし、76分に先制を許してしまう。1試合を通して警戒し続けた古賀太陽から熊坂への縦パスを起点に自陣に入られると、左サイドからパス&ムーブで内側に切れ込む動きを食い止められず、小屋松のパスを受けた細谷にネット揺らされた。

「正直レベルの差はありましたけど、失点のところは自分たちから焦れてしまった」

 岡山は16試合のうち複数得点は2試合のみ。J1初挑戦中のチームが勝つためには、無失点で試合を推移させることが非常に重要である。だからこそ、失点によるダメージは大きかった。

 細谷をマークしていた工藤孝太は、シュートブロックのスライディング後なかなか立ち上がれない。呆然と立ち尽くす選手もいた。

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