1位:徳島ヴォルティス
所在地人口:5万2,889人(2025年3月時点)
スタジアム所在地:徳島県鳴門市
本拠地:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
Jリーグクラブの中で、スタジアムが位置する自治体の人口が最も少ないのは、徳島ヴォルティスの本拠地・鳴門市だ。徳島県東部にある人口5万2,889人のこの街に、「鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(鳴門大塚)」は位置している。
徳島ヴォルティスは、2014年と2021年にJ1で戦った実績を持つ四国の代表的クラブの一つだが、今シーズンのJ2リーグ戦における平均観客動員数は6,265人で、J2全体では11位。知名度を考えると、やや物足りない印象を受ける。
鳴門市自体は徳島県内で3番目に人口の多い自治体だが、県全体でも約68万人と規模が小さく、周辺人口を頼りにした大規模動員は難しい。最寄りの鳴門駅から徒歩約30分という立地は電車アクセスが可能であるものの、都市部のクラブと比べると不利な条件も多い。
実際、1万7,924人収容の鳴門大塚が賑わうのは、ゴールデンウィーク(GW)などの大型連休中だ。今シーズンは5月6日のサガン鳥栖戦で7,997人を動員。これは平均を大幅に上回る観客数であり、地元住民に加え、帰省客や観光客もスタジアムを訪れていたと考えられる。
少子高齢化や人口減少が進む地方都市において、スタジアムを地域活性の拠点とすることはクラブの大切な役割だ。鳴門の魅力を発信しつつ、継続的な観客動員を実現できるか。徳島ヴォルティスの今後に注目が集まる。
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