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集客に影響? Jリーグ、スタジアム所在地の人口ワーストランキング1〜10位。“田舎”でも観客は集まるのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

9位:FC琉球


【写真:Getty Images】

所在地人口:14万1,346人(2025年4月時点)
スタジアム所在地:沖縄県沖縄市
本拠地:沖縄県総合運動公園陸上競技場

 Jリーグでスタジアム所在地の人口が9番目に少ないのは、FC琉球の本拠地「沖縄県総合運動公園陸上競技場」がある沖縄県沖縄市で、人口は14万1,346人。沖縄本島中部に位置し、県内では那覇市に次ぐ規模の都市だ。

 スタジアムは収容人数1万189人の多目的陸上競技場で、今年3月までは「タピック県総ひやごんスタジアム」の名称だったが、ネーミングライツ契約終了に伴い元の名称に戻された。

 FC琉球は2019年から4シーズンにわたってJ2を戦い、初年度には1試合平均4,953人を動員するなど、一定の集客実績を示した。しかしその後はコロナ禍の影響などもあり観客数は伸び悩み、ファンの定着を図る前に2023年からJ3へ降格。2024シーズンは平均3,007人、2025年は現在までで2,719人と減少傾向が続いている。

 観光収入が県経済を支える沖縄だが、FC琉球と観光との接点は限定的だ。スタジアムは那覇空港から車で約50分とやや距離があり、恩納村や読谷村といった海沿いの観光地とは方向が異なるため、観光客を試合観戦に取り込むのは難しい。沖縄市自体も沖縄本島内陸部にあり、「ザ・沖縄」といった観光イメージには合致しにくい。

 こうした立地条件から、他県からの動員は限られ、より一層の地域密着が求められる。クラブは「沖縄市を中心とする全県」をホームタウンとし、県全体を巻き込む戦略のもとで観客動員の回復を図っている。

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