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集客に影響? Jリーグ、スタジアム所在地の人口ワーストランキング1〜10位。“田舎”でも観客は集まるのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

8位:藤枝MYFC

藤枝MYFCの本拠地・藤枝総合運動公園サッカー場
【写真:Getty Images】

所在地人口:13万9,528人(2025年2月時点)
スタジアム所在地:静岡県藤枝市
本拠地:藤枝総合運動公園サッカー場

 スタジアム所在地の人口がJリーグで8番目に少ないのが、藤枝MYFCのホーム「藤枝総合運動公園サッカー場」がある静岡県藤枝市で、人口は13万9,528人となっている。

 クラブは2009年に創設され、2014年にJリーグへ加入。J3を経て、2023年からはJ2に所属している。スタジアムの収容人数は1万57人と控えめだが、2025シーズンの平均観客数は4,560人。昨シーズンの4,274人から増加しており、着実な成長が見られる。J2内では下位にとどまるものの、右肩上がりの動員傾向は明るい材料だ。

 藤枝市のほかに、焼津市、島田市、牧之原市、吉田町、川根本町をホームタウンとする藤枝MYFCは、静岡県中央部に位置する。その立地は、県西部を本拠地とするジュビロ磐田と、中部を拠点とする清水エスパルスという2大クラブに挟まれ、さらに東には沼津を拠点とするアスルクラロ沼津まである難しい立ち位置にある。

 静岡県全体では、県西部の浜松市、県中部の静岡市に人口が集中している。こうした状況で、後発クラブである藤枝MYFCが今後ファン層を拡大していくには、既存のクラブとの差別化を図るマーケティングと、地域密着型の独自戦略が必要になりそうだ。

 “サッカー王国”静岡において、新たに地盤を築こうとする藤枝MYFC。まだJリーグ参入から日が浅く、実績や知名度では先行クラブに及ばない部分もある。その中でどのような取り組みをしていくのかにも注目したい。

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