7位:カマタマーレ讃岐
所在地人口:10万7,572人(2025年3月時点)
スタジアム所在地:香川県丸亀市
本拠地:Pikaraスタジアム
Jリーグの中で、スタジアム所在地の人口が7番目に少ないクラブが、カマタマーレ讃岐だ。ホームスタジアム「Pikaraスタジアム(ピカスタ)」が位置する香川県丸亀市の人口は10万7,572人と、地方都市としては中規模だが、Jリーグクラブのスタジアムがある都市としては小規模な部類に入る。
ピカスタは最大収容2万2,338人を誇る大型スタジアムで、J3のクラブが本拠とする施設としては異例の規模を持つ。カマタマーレ讃岐は2014年から2018年にかけてJ2で戦っており、当時は1万人を超える観客を動員した試合もあった。
しかし、2019年以降はJ3下位に低迷し、観客数は減少。2025シーズンの平均は1,625人でJ3最下位。2024シーズンも平均1,949人と振るわず、収容率はリーグワーストの9.1%だった。スタジアムが大きい分、空席の多さがより一層際立ってしまっている。
クラブのホームタウンは香川県全域とされており、県庁所在地の高松市(人口約41万人)からの動員も視野に入れているが、香川県全体の人口は約93万人と限られており、広域集客にも一定の限界がある。
さらに、アクセスの課題も小さくない。最寄り駅のJR金蔵寺駅から徒歩約20分と近くはあるが、そこに至るまでの交通が不便で、高松駅からはシャトルバスで約50分、丸亀駅からでも20分程度かかる。
スタジアム所在地の人口規模、アクセス環境、そして成績の低迷という三重苦を抱える中、カマタマーレ讃岐がどう地域に根ざし、観客動員を再び伸ばしていくのか。今後、その戦略が問われることになりそうだ。
