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集客に影響? Jリーグ、スタジアム所在地の人口ワーストランキング1〜10位。“田舎”でも観客は集まるのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

2位:モンテディオ山形

モンテディオ山形
【写真:Getty Images】

所在地人口:5万9,892人(2025年3月時点)
スタジアム所在地:山形県天童市
本拠地:NDソフトスタジアム山形

 Jリーグでスタジアム所在地の人口が2番目に少ないのは、モンテディオ山形の本拠地である山形県天童市だ。人口わずか5万9,892人の街にある「NDソフトスタジアム山形(NDスタ)」は、県内外から多くの観客を受け入れている。

 現在J2で11位につけるモンテディオ山形だが、観客動員では健闘が目立つ。昨シーズンには、J1で戦った2015年以来となる1試合平均1万人超を記録。今シーズンもここまで平均1万575人と高水準を維持している。

 この動員の背景には、隣接する山形市(人口約24万人)からのアクセスがあるのは間違いない。スタジアム最寄りのJR天童南駅からは徒歩約40分と距離があるが、今シーズンはJR山形駅から全ホーム戦でシャトルバスを運行。工夫されたアクセス手段が、遠方からの来場者の利便性を高めている。

 そもそもモンテディオ山形は、ホームタウンを「山形市、天童市、鶴岡市を中心とする全県」と位置づけており、天童市はスタジアムの所在地にすぎない。山形県全体でも人口は100万人未満と市場規模は限られるが、それでも平均1万人超の観客を動員できるのは、クラブの地域密着の努力とサポーターの熱意の成果だろう。

 2028年には新スタジアムの開業が予定されており、さらなる観戦体験の向上や集客強化が期待される。人口規模を超えた挑戦を続ける山形の姿勢は、全国のクラブにとっても大きなヒントになりそうだ。

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