キャプテンとしての存在意義。「次に僕が大きなミスをして…」
「晃生からは『源、ナイス』と声をかけられましたね」
球際の強さを前面に押し出して相手を無失点に抑える。そのうえで先制点を奪い、失点を封じ込めながら追加点を奪っていく。J1に初めて挑戦した昨シーズンに何度も見せた“らしさ”が、ようやく顔をのぞかせた。ナ・サンホがPKを蹴る直前には、ゴール裏のファン・サポーターを煽った昌子が力を込める。
「結局はこれを続けないと意味がない。次に僕が大きなミスをしてやられたりしたら今日の説得力というか、それこそ存在意義がまたなくなる。パフォーマンスを続けられるように頑張っていかないと」
4試合ぶりの白星に、9試合ぶりに達成したクリーンシートで華を添えた。ホームでは3月15日のアルビレックス新潟戦以来、ようやく2勝目を手にした。3得点も今シーズンで最多となる。
町田のフィールドプレーヤーでただ一人、開幕から全17試合、1530分にわたってフルタイム出場している昌子は、どんなに苦しいときでも下を向かずにチームを支えてきた。頼れるキャプテンが敵地に乗り込む25日のファジアーノ岡山との次節に出場すれば、J1リーグの通算出場試合数が「300」に到達する。
(取材・文:藤江直人)
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