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道のりは険しい。横浜F・マリノスが選んだ新たな戦い方。アタッキングフットボールと別れを告げた先に…

text by 編集部 photo by Getty Images

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横浜F・マリノス 最新ニュース

横浜F・マリノス
【写真:Getty Images】

シフトチェンジした横浜F・マリノス

 明治安田J1リーグ第13節延期分、横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸が21日、日産スタジアムで行われた。マリノスは喜田拓也のゴールで一時は同点に追いついたものの、51分に勝ち越されて1-2で敗れた。これでクラブワーストを更新する7連敗となり、最下位に沈んでいる。

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「アタッキングフットボール」と銘打つ攻撃的なスタイルと、マリノスは一時的に別れを告げる決断を下した。GKや最終ラインの選手たちは、手数を掛けずにボールを前線に送る。このやり方で、なんとかしてこの現状をから抜け出したいという強い意思を感じさせた。

 宮市亮がシュートに持ち込んだ開始早々のシーンを筆頭に、試合序盤は勢いもあったが、それも徐々に薄れていった。反対にスローインの流れから失点を喫して意気消沈。連敗中のチームが先制点を奪われると苦しくなるのは当然だ。喜田のゴールで起死回生、といきたいところだったが、後半早々にその芽も摘まれてしまった。

 試合後の選手たちの表情は、さほど暗くなかった。京都サンガF.C.に0-3で敗れた直近のゲームに比べれば、だ。シフトチェンジしたこの戦い方に希望を見出している様子だった。

 ただ、神戸がマリノスの戦い方に手を焼いていたかといえば、全くそんなことはない。もちろんシュート数は14対9でマリノスが上回ったが、ゴールを脅かしたのはクロスバーを叩いた永戸勝也のボレーや、宮市の単騎突破などで、アタッキングサードで再現性のある崩しはあまり見せられなかった。

 近年の神戸やFC町田ゼルビアに代表されるようなロングボールを活用した縦に速い攻撃と、神戸戦で見せたマリノスのそれは、再現性という意味で趣が異なる。意図あるロングボールは効果的にゴールへ近づくことができるが、マリノスの攻撃は手段が目的化しているように見えた。

 もちろん、短い時間ですぐにモデルチェンジするのは難しく、これが改善に向かうための初手の初手と言うことで見れば、希望はある。そういう意味で捉えれば、一歩前進したのは間違いない。ただ、まだ先は長く、道のりは険しい。

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【了】

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