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乾貴士が圧巻の技術を披露

　清水エスパルスは25日、明治安田J1リーグ第18節で本拠地「IAIスタジアム日本平」にヴィッセル神戸を迎え、3-2で勝利を収めた。この試合でも輝きを放ったのが乾貴士。なかでも北川航也の先制点をお膳立てしたシーンは、乾のテクニックが凝縮した華麗なプレーの連続だった。

　5試合ぶりの白星を目指す清水が、神戸とのホームゲームに臨んだ一戦。15分にホームチームが乾の個人技から先に試合を動かす。マテウス・ブエノの柔らかいパスに左サイドを抜け出した36歳のテクニシャンは、右足のアウトサイドで 酒井高徳の股を抜くと、右足で鋭いクロスを供給。山川哲史の股を通過した低くて速い、正確なボールをニアに走り込んだ北川航也が合わせて、先制点を奪った。乾の相手の意表を突く芸術的なタッチから生まれた、ビューティフルゴールだった。

　先手を奪った清水は、24分に高木践がネットを揺らし、2点のリードを得て前半を折り返す。 しかし、57分に宮代大聖にゴールを奪われ、ホームチームは1点差に詰め寄られる。それでも、72分に高木がまたしても得点を奪い、再びリードを2点に広げる。後半アディショナルタイムには宮代にこの試合2点目となるゴールを許したものの、逃げ切りに成功。清水が3-2で神戸を振り切り、5試合ぶりの勝ち点「3」を手にした。