勝ち点を「落としたかなっていう感覚」
再開後も、雨に加えて強い風も吹く環境で、磐田は大宮のロングボールに難しい対応を強いられながらも、相手のハードな守備に対して、根気よくボールを繋いでゴールに迫った。しかし、なかなか追加点を奪えず。角昂志郎がペナルティエリア内でMF小島幹敏に倒されるが、PKを取ってもらえないシーンもあった。
その直後の69分に、途中出場の豊川雄太によるスーパーゴールで逆転を許した。それでも、後半アディショナルタイムに、川﨑一輝の左からのクロスをFWマテウス・ペイショットが得意のヘッドで押し込んで追い付く同点劇で、敵地での勝ち点1を掴み取った。
ここまでリーグ戦の全試合で、スタメン出場を続けるディフェンスリーダーの江﨑巧朗は「ゲーム内容も含めて、勝ち切りたかったですし、(勝ち点)2を落としたかなっていう感覚はある」と正直な思いを語った。
ジョン・ハッチンソン監督が掲げる“アタッキングフットボール”を前面に押し出しながらJ2優勝を目指すというミッションに挑んでいる磐田だが、J2のロアッソ熊本で同じくポゼッションをベースとしたスタイルを経験した江﨑としても、かなり手応えを感じる試合となったようだ。