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Jリーグ 6か月前

助っ人のはずが…。Jリーグ、出場機会に飢える外国人選手5人。輝ける場所を求めて移籍すべき男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:カエターノ

カエターノ
【写真:Getty Images】

生年月日:1999年6月24日
所属クラブ:ヴィッセル神戸
2025リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト

 今年1月、守備陣の強化を目論むヴィッセル神戸がSCコリンチャンス・パウリスタ(ブラジル)から獲得したのが、センターバック(CB)やサイドバック(SB)をこなせるカエターノだった。

 U-20ブラジル代表歴もある有望株に神戸ファンは大きな期待を抱いたことだろう。だが、2025シーズンのJ1リーグではここまでわずか3試合の出場にとどまっており、“助っ人”としての役割を果たせているとは言えない。

 優れた足元の技術を有するカエターノは、前述のようにCBやSBなど複数のポジションをこなせるユーティリティ性も兼ね備えている。高いポテンシャルがあるのは間違いないのだが、なぜ思うように出場機会を伸ばせていないのだろうか。

 それはひとえに「神戸守備陣の安定感」と「チーム内競争の激しさ」にあるだろう。現在、神戸はリーグ戦18試合で19失点。これはリーグ6番目に少ない失点数であり、持ち味の堅守が今季も健在であることを示している(平均失点0.95)。

 最終ラインの人材も豊富で、CBでは山川哲史とマテウス・トゥーレルが鉄壁のコンビを形成。本多勇喜を含めたローテーションは堅く、カエターノが割って入る隙はなかなか見つからない。

 出場停止や故障者の発生などでチャンスが巡ってくる可能性もあるが、あえて神戸でのプレーにこだわる必要はないのかもしれない。サッカー選手は試合に出ることがスタートライン。キャリアを前進させるべく、カエターノには大きな決断を下す必要がありそうだ。

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