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Jリーグ 6か月前

助っ人のはずが…。Jリーグ、出場機会に飢える外国人選手5人。輝ける場所を求めて移籍すべき男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:アヴェレーテ・イーブス

名古屋エンブレム
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年3月6日
所属クラブ:名古屋グランパス
2025リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト

 名古屋グランパスには、“秘密”のまま倉庫に仕舞われ続けている秘密兵器が存在する。2024年8月にシャールジャFC(UAE)から完全移籍で加入したアヴェレーテ・イーブスはアフリカ出身者らしく抜群の身体能力を売りにするストライカーなのだが、加入後公式戦出場は未だになし。

 高いポテンシャルを披露する場が訪れないまま、移籍から間もなく1年が経過しようとしている。

 トーゴ共和国で生を受けたイーブスにとって、遠い異国の地である日本は何もかもが“初物尽くし”のはずだ。冬場の降雪や、梅雨時の蒸し暑さなど、22歳の若者が適応しなければいけない外的要素はたくさんある。もちろん、プロ選手として日本のサッカースタイルや戦術面にも順応を求められるわけで、イーブスは様々なものと格闘している最中だ。

 最も、2025シーズンの名古屋グランパスの近年稀に見る不調ぶりが、イーブスのデビューを妨げる要因のひとつとなっている側面もある。チームはJ1リーグで19試合を消化して6勝5分8敗の14位。目の前の勝ち点を拾うことが最優先の状況下では、試運転すらできていないイーブスを実戦投入しにくいのが現実だ。

 残留争いに巻き込まれている今季の名古屋で、今後イーブスの出場機会が劇的に増えることは考えにくい。他クラブへの武者修行を検討するのもひとつの手だろう。未完の大器を未完のままにしておかないために、名古屋が移籍先を探し始める可能性が十分にある。

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