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【写真:編集部】
DF宮大樹が北海道コンサドーレ札幌に初合流
北海道コンサドーレ札幌は6月4日、ベガルタ仙台戦から3日間のオフを挟んで札幌・宮の沢でトレーニングを行った。名古屋グランパスから期限付き移籍加入となったDF宮大樹がチームに初合流。現在12位と、1年でのJ1昇格を目指す札幌にとっては苦しい状況だが、宮は勢いをもたらしたいと意気込みを語った。
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チームへの加入が発表されてから早3日。宮大樹は初練習にもかかわらず、チームメイトの名前を早速しっかりと呼んでいた。札幌に早く馴染もうとしているのだろう。
「自分の長所をたぶん出せるんじゃないかなというところが1番大きかったです」
宮は札幌への移籍の決め手をこのように話した。「結構難しい決断でしたけど、なかなか名古屋では自分の思った通りにうまくいかなかった部分もあったし、発揮できなかったところもあります。そのタイミングで札幌さんから声が掛かった」と自身の置かれる境遇とイメージする札幌のサッカーがはまったのだという。
宮は2018年にヴィッセル神戸でプロデビュー。その後、水戸ホーリーホックやサガン鳥栖を経て、昨季まではアビスパ福岡でプレーした。今季は名古屋グランパスへ完全移籍していたが、5試合の出場にとどまっていた。
1年でのJ1復帰を目標に掲げた札幌だが、18試合を戦い終えて現在12位と中々思うような結果には至っていない。失点数はリーグで3番目に多い29失点。守備の立て直しは急務だ。加入にあたり、岩政大樹監督からは「まず失点数を減らしてほしいというところとリーダーシップを発揮してほしい」という話があったという。
宮は自身の持ち味を活かすことで札幌が掲げる目標に貢献できると考えている。
岩政監督から期待される統率力に加えて、「攻撃のところでも左利きなのでうまくスムーズにビルドアップのところで周りの良さを引き出せるんじゃないかなと思ってます」と話し、本職の守備面についても言及した。
「守備面に関しては統率力とやっぱヘディングで負けないところ。跳ね返し続けるところは自分でストロングとして持ってます」と空中戦での強さを強調し、「上位に行くためには連勝が必要になってくるんで、勢いみたいなものを僕が入ったことによって、チームにもたらしていけたらいいなと思ってます」と今のコンサドーレに必要なものについても分析した。
練習中でもしっかりと聞こえた宮の声掛け。それは失点数を減らすことにも通じてくるという。
「ボールをゴールからいかに遠ざけさせるか。出ていく、逆にここは出ていかないとか。(そういう声掛けなどを)付け足すことは全然できる。今すぐにでもできるんじゃないかなと思いますし、失点って結構声で解決する部分もあると思ってて、僕はいかに自分が楽して守るかということだけ考えている」と岩政監督の現役時代もそういう感じだったのではと思いを馳せ、こう付け加えた。
「最後肝のところを守るっていうような、それこそ札幌にいた(アビスパ福岡の)奈良(竜樹)君の隣で僕はずっとやってたんで、そういうところを奈良君からうまく盗めるように毎日福岡ではやってました」
合流初日から頼もしい言葉が聞けた。宮自身もプロ2年目のとき、水戸ホーリーホックでJ2の舞台を経験している。状況は当然異なるが、今の札幌の苦しい状況でもまだ可能性は十分にあるという。
「全然いけるんじゃないですか。J2は夏場が本当に勝負なんで、夏でいかに勝点を重ねれるか、そこで本当にガラッと変わる。そこで勢いづければ全然無理な数字じゃないなというふうに思ってます」
(取材・文:竹中愛美)
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