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Jリーグ 5日前

「ここにいる価値もない」柏レイソル、渡井理己は葛藤を乗り越え前に進む。タイトルへのキーマンに「徐々に自分の…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

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2025JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦が8日に各地で行われ、柏レイソルは東京ヴェルディに2-1で勝利。2戦合計スコア5-1とし、ベスト8入りを決めた。この試合、チーム最多のシュートを放ち、同点ゴールを奪うなど、勝利の立役者となったのが渡井理己だ。シーズン序盤は葛藤もあったというが、今は確かな手応えを掴んでいる。(取材・文:石田達也)

柏レイソルは大量リードを得てホームでの一戦へ

柏レイソルの渡井理己
【写真:Getty Images】

 柏レイソルは、味の素スタジアムで行われた2025JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第1戦を3-0で制し、大きなアドバンテージを持って、ホームで第2戦を迎えた。

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 第1戦では60分からピッチに立ち、久保藤次郎のゴールをアシストして勝利を決定づけた渡井理己は[3-4-2-1]の右シャドーで先発した。

 チームとしては3点のリードがあるとはいえ、気を緩めず、「相手は勢いをもって出てくると分析していたので、立ち上がりにフワっと入らないことと、0-0でスタートするイメージを全員で共有していました」(渡井)と、集中力を高め試合に入っていく中で、13分に渡井に決定機が訪れた。

 左シャドーの仲間隼斗が敵陣ペナルティーエリアの左奥深くで引っかけると、ボールはペナルティーアークにいた垣田裕暉に届き、それをヘディングで流すと、渡井は迷わず右足を振り抜き、相手GKの脇下を射抜いたのだが、ゴールライン上で深澤大輝のブロックに阻まれた。

 渡井は、仲間とポジションを頻繁に変え、そして最終ラインにまで降りるなど、東京ヴェルディのマンツーマン気味のディフェンスを剥がしにかかる。

「中盤で人数をかけながらビルドアップが出来るかがカギだと思っていましたし、前線の垣田選手以外が入れ替わることで相手も掴みづらいと思いました」と、ズレを生み出していくと、3列目の中川敦瑛もミドルシュートを放っていく。さらに、42分に相手ディフェンダーのクリアが中途半端となり、仲間がボレーシュートを放つ。ノッキングもなく立ち位置の整理されたビルドアップで柏が押し込み続けていた。

 しかし、その1分後、ワンチャンスを生かされ、染野唯月にゴールを許してしまった。

 ゲームをコントロールしていた中での失点でもあったが、柏イレブンは落ち着いて後半のピッチに立っていた。

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