「言葉に力がある」佐野海舟をサポートする2人の援軍「真摯に受け止めて…」
「オーストラリア戦で慎重になりすぎた? それはないですけど、大事にしすぎてしまう部分はあったかなと思いますし、自分の特徴も出しづらかったかなと。自ら動きをつけて、そういう(前に出ていく)場面を作らないといけない。次は何よりも結果が大事。前回の課題をプラスに捉えて、やってきたことを出せればいいかなと思います」と本人も改めて闘志を燃やしていた。
成長途上の佐野海舟だが、今の代表には自身をサポートしてくれる力強い援軍がいる。1人は代表で長くボランチを担ってきた長谷部誠コーチ。もう1人は同じデュエル系の先輩・遠藤だ。2人は前回、揃って外から試合を見守ったが、佐野の一挙手一投足も入念にチェック。的確なアドバイスを送ってくれたという。
「一緒にやったりする中で、細かい指示と言うのはすごく的確だと思いますし、その通りにやればうまくいくと言うのもある。それだけ周りが見えて、経験を積めているので、言葉に力があると思う。僕はそれを真摯に受け止めて、自分ができることと、受けた言葉というのを受け取って、成長していかないといけないなと思います」
神妙な面持ちで佐野はこう語ったが、金言を糧にして、今後は彼らのように周りを動かせるクレバーさを養っていくべきだ。そういう力が加われば、佐野の才能はもっと大きく開花する。
当面はさまざまな雑音は今後も付きまとうかもしれないが、それを跳ねのけ、とにかく圧倒的なボランチになるために全身全霊を注ぐこと。それしか彼が代表で成功する道はない。まずはインドネシア戦でどういった変化を見せてくれるのか。そこを注視したいものである。
(取材・文:元川悦子)
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