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北海道コンサドーレ札幌は「急ぎますが慌てずに」。でも、時間は待ってはくれない。前半戦13位「早めにチーム作りを進めて」

text by 編集部 photo by Getty Images

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北海道コンサドーレ札幌 岩政大樹監督

【写真:Getty Images】

北海道コンサドーレ札幌・岩政大樹監督が試合を総括

 北海道コンサドーレ札幌は15日、明治安田J2リーグ第19節でFC今治とホームで対戦し、2-2で引き分けた。前半に先制を許しながらも後半で勝ち越したが、試合終了間際に追いつかれてのドロー決着。岩政大樹監督は試合後の会見で、きょうのゲームを振り返るとともに、前半戦のこれまでの戦いについても話した。

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 札幌はインターナショナルマッチウィークのおよそ2週間の中断期間に、守備陣の宮大樹や浦上仁騎に加え、FWのマリオ・セルジオを獲得した。トレーニングで良い準備もしてきた。リーグ再開戦は前半戦ラストマッチ。勝ったり負けたりが続く札幌にとっては、J1昇格へ何としてもホームで勝たなければならない試合だった。

「必要な勝点を得られなかったという面では非常にもったいない試合だったなというふうに思ってますし、ゲーム展開としてはある程度想定した通りに進んでいきましたが、もっと自分たちはできるかなというふうに思っています」

 試合後の会見で岩政監督は、選手を最後まで鼓舞し続けるサポーターに対して、望んでいた勝点3を届けられなかったことを悔いた。

 この日は早速、新戦力の宮と浦上をセンターバックに起用し、久しぶりに高嶺朋樹を本来のボランチに置くなど、メンバーの配置換えも積極的に行った。課題としていた前半での失点でまたしても追いかける展開になった札幌だったが、後半に入り、徐々に攻勢を強める。

 58分、近藤友喜の仕掛けから得たPKを高嶺が決めて同点に追いつくと、69分には再び高嶺がPA手前から左足でゴール右上に突き刺した。キャプテンの今季2得点目で勝ち越しに成功し、流れは札幌に傾いていたはずだった。

 しかし、91分、自陣でパスミスによりボールを失い、今治にゴールを献上。あともう少しでほしかった勝点3がするりと逃げ、今治と勝点を分け合うことに。

 これで札幌の前半戦は6勝4分9敗で13位という成績になった。1年でのJ1昇格を掲げる札幌にとっては、この現実は目標と大きくかけ離れている。

「(前半戦が終わって)半分なのでまだ総括するタイミングではないですが、想定というものもしてないんですけど、ただ圧倒的に勝点が足りないということは当然あります。自分たちの目標に対して」と前半戦の戦いについて率直に切り出した。

 そして、後半戦に向けてどのように巻き返していくのか、岩政監督が今後の展望について「監督が変わるチームはどのチームもそうだと思いますが」と前置きしたうえで触れた。

「後半戦に向けてチームが固まっていって、勝負をかけていくのを描いてチームを作っていますので、ここでチームに新戦力が入ってガラッと変わる中で、早めにチーム作りを進めて、できるだけ早い段階で上位に食い込んでいくような流れを持っていきたいと思っています。1つ1つ解決していくしかないので、急ぎますが慌てずにやりたいと思っています」

 だが、時間は待ってはくれない。プレーオフ出場圏内の6位・ジュビロ磐田との勝点差は10に開いた。けが人が戻り、新戦力が加わった中で既存のメンバーとの融合をいかにして行っていくのか。喫緊の課題と向き合わなければならない。

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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