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「今後はもうないよ」キャプテン高嶺朋樹が危機感を口に。北海道コンサドーレ札幌のJ1昇格「それには程遠い」

text by 竹中愛美 photo by Getty Images

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北海道コンサドーレ札幌 高嶺朋樹

【写真:Getty Images】

北海道コンサドーレ札幌・高嶺朋樹が後半戦へ気持ちを切り替える

 北海道コンサドーレ札幌は15日、明治安田J2リーグ第19節でFC今治とホームで対戦し、2-2で引き分けた。これで札幌は6勝4分9敗の13位という成績で前半戦を折り返すことになった。この試合で今季初得点を含む2ゴールを決めた高嶺朋樹は、自身の得点より何よりもこの結果に対して悔しさを露にした。

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「勝点2を失った結果になってしまったのですごく悔しい、残念な結果になってしまったなという思いです」

 高嶺の表情は硬かった。前半に先制を許し、追いかける展開の中で後半、高嶺がPKで一度は止められるが、こぼれ球を冷静に枠に飛ばし、同点にした。今季初ゴールを決めたあとは、左足の強烈なシュートでゴールに突き刺した。キャプテンのゴールでチームは勝ち越し、勢いづいていただけに、試合終了間際の失点はもったいなかった。

「(得点が)チームの勝利に繋がればよかったですけど、引き分けという形になってしまったんで、次はチームが勝てるような得点を決めれるようにしたいです」とゴールを奪っても、チームの勝利に結びつかなければ意味がない、とでもいうような厳しい表情だった。

 チームは前半戦を終えて、6勝4分9敗、勝点22の13位という成績で後半戦へ向かうこととなる。1年でのJ1昇格を目標に掲げた札幌にとっては厳しい数字が突きつけられている。

 高嶺は前半戦について、「自分たちはJ1昇格のためにやってるんですけど、それには程遠い勝点だし、順位だと思っている」と振り返ったうえで、「後半戦で巻き返そうと思って、中断明け、きょうからというところだったんですけど、引き分けになってしまったんで、次に切り替えて後半戦連勝して必ずJ1昇格をつかみとりたいなと思います」と後半戦へ気持ちを切り替えようとしていた。

 後半戦へ向けて、プラスの面もある。札幌は6月の移籍期間で宮大樹や浦上仁騎、マリオ・セルジオの3人を獲得した。特に守備陣の宮や浦上の加入は、その経験値に加えて、高嶺が本来得意とするボランチでの起用にも影響する。

「宮くん、仁騎くんが入って、後ろからすごい声もかかりますし、宮くんは対角に蹴れます。そういったところはチームの違いがまた1つ出たと思いますね。あと、自分もボランチのところに行けたのでターンや展開のところで少し違いを出せたのかなと思います」と言うように、この日の高嶺はボールを前で受けて推進することもあれば、守備でも前向きでボールを奪う回数も多く、自身の特徴が良く出ていた。

 後半戦へは「もうピースは揃ってるんで、あとは自分たちがやるだけだと思います」とも話した高嶺。きょうのような悔しい結果を繰り返さないために、すぐに表出した課題をひとつずつ潰していくしかほかに道はない。

「前半終わりも含めて後半終わりももっと簡単に後ろを使って、前の展開を増やしていけばよかったし、自陣でとられてシュートまで行かれる回数も多かった。今後はもうないよ、っていう話をしましたし、チームとして前半・後半の終わらせ方は徹底したいなと思います」
 
(取材・文:竹中愛美)

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【了】

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