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明治安田J1リーグ第20節が14日に行われ、FC町田ゼルビアは湘南ベルマーレに2-1で勝利した。今季4度目の先発となった藤尾翔太は、実に301日ぶりとなるリーグ戦でのゴールを決めている。シャドーやウイングバックを経験し、自分の課題と向き合ってきた末に掴んだゴールだった。(取材・文:藤江直人)
ようやく生まれたリーグ戦初ゴール「素直にすごく嬉しかった」

【写真:Getty Images】
ありったけの思いを込めて宙を舞い、ボールに頭をヒットさせた。次の瞬間、これが自分のもっとも生きるポジションだと言わんばかりに、FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太が雨空に咆哮をとどろかせた。
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湘南ベルマーレのホーム、レモンガススタジアム平塚に乗り込んだ14日のJ1リーグ第20節。後半戦の初戦となる一戦は両チームともに無得点のまま、前半アディショナルタイムの2分を迎えていた。
町田が獲得した右コーナーキック。左利きのMF下田北斗がインスイングから、最高到達点が高いボールを湘南ゴールの中央へ供給する。ファーサイドから勢いをつけて走り込み、空中戦を挑んだのは藤尾。目の前で湘南のMF茨田陽生の頭をかすめたボールを、執念で左側頭部のあたりでとらえた。
必死に反応した守護神、上福元直人が両手で弾いた藤尾のヘディングシュートは、上福元の目の前にいたMF鈴木雄斗の背中に当たって湘南のゴールへ吸い込まれた。オウンゴールの可能性も指摘された先制点は、得点者が藤尾のままで変わらない。ストライカーの矜持を込めながら背番号9が振り返った。
「自分が望んでいたポジションでもあるし、しっかりとチームが勝てたのもすごくよかったですし、僕自身も結果を残せた。素直にすごく嬉しかった、という感情が一番大きいですね」