フットボールチャンネル

Jリーグ 6か月前

「練習前のミーティングで…」藤尾翔太がゴールから遠ざかった300日。FC町田ゼルビアで「勝負していきたい部分」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

システム変更の影響を受ける今シーズン

「昨シーズンまでは2トップの一角として、かなりゴールを期待できた。今シーズンはシャドーやWBなど、彼が得意とするポジションをなかなか与えられなかった。今日は彼が得意とするトップで先発したことで、本当に気持ちをひとつにして頑張れたんじゃないかと。本当に素晴らしいゴールでした」

 今シーズンの町田は、システムを[4-4-2]から[3-4-2-1]へスイッチ。最前線の選択肢は必然的に韓国代表のオ・セフンか、あるいはオーストラリア代表のミッチェル・デュークとなった。

 リーグ戦における藤尾の先発は、ヴィッセル神戸との第11節とセレッソ大阪との第13節が右のシャドー。ファジアーノ岡山との第18節は右のWBで、セレッソ戦と岡山戦はともにハーフタイムでの交代でベンチへ下がっている。しかし、湘南戦はこれまでとは状況が異なっていた。

 ともに母国の代表チームに招集され、FIFAワールドカップ(W杯)・アジア最終予選(3次予選)を戦ってから戻ってきたオ・セフンとデュークのコンディションが万全ではなかった。

「天皇杯の後の昨日か、あるいは一昨日のどちらかで。練習の前のミーティングで言われました」

 黒田監督から湘南戦での先発を告げられた藤尾のなかで、武者震いに近い思いが込みあげてきた。走力だけでなく、前戦からの守備も厭わないプレースタイルを買われたのもうれしかった。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!