1位:カマタマーレ讃岐

【写真:Getty Images】
本拠地:Pikaraスタジアム
収容可能人数:22,338人
平均入場者数:1,602人
収容率:7.2%
2025シーズン前半戦におけるJリーグ収容率ワーストランキングで不名誉な1位となってしまったのは、2019シーズンからJ3での戦いを強いられているカマタマーレ讃岐だ。観客収容率は何と7.17%。今回のランキングで唯一の1ケタ台となっている。
今季でJ3生活が7年目を迎える讃岐は、かつて戦っていたJ2復帰と無縁のシーズンを送り続けている。6年間では1ケタ順位フィニッシュすら一度もなく、下位低迷が通常の状態に。これでは、サポーターから応援の熱量が失われてしまうのも致し方なく、新規ファンの大量獲得など夢のまた夢の話だ。今季もここまで15位(4勝5分7敗)と、J3での立ち位置は近年と全く変わっていない。
スポーツ面の低調さに加え、クラブ運営の拙さも垣間見える。讃岐が発表した『第18期(2024年2月1日~2025年1月31日)決算公告』で、増田勝代表取締役社長は「どのようなお客様に、どのような商品を売っていくのか、という営業戦略がないまま、営業活動が社員個人任せになっておりました」(2025年4月24日掲載/讃岐のクラブ公式サイト)とコメント。クラブとして「この客層を取りにいきたい」といった狙いがないまま、漫然とホームゲームが運営されていたということが明るみとなった形だ。
讃岐が取り組むべき課題は実に多い。行政や団体と協業するロールの明確化。地元企業とのコラボレーションによるマーケティング予算増加。SNS戦略を見据えるならば、メディア映えする選手の獲得や育成も重要だ。
そして何より、サポーターがJ2昇格やJ1挑戦を夢見ることができるようなチーム作りが求められる。キャパシティ2万人超えの本拠地『Pikaraスタジアム』(収容可能人数:22,338人)を生かすも殺すも、今後クラブがどれだけ真剣に集客と向き合えるかに懸かっている。
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