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北海道コンサドーレ札幌は「まだチャンスがある」。宮澤裕樹が考える13位という現実と後半戦に懸ける思い「もっとやらないと」

text by 竹中愛美 photo by Editor

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北海道コンサドーレ札幌 宮澤裕樹

【写真:編集部】

北海道コンサドーレ札幌の象徴・宮澤裕樹がリーグ前半戦から後半戦につなげていきたいこと

 北海道コンサドーレ札幌は19日、あさって21日に行われる藤枝MYFC戦へ向けてトレーニングを行った。今季はけがの影響で中々出場機会が得られていないが、先発でも途中出場でもゲームの流れを変える存在として、札幌一筋18年目の宮澤裕樹が自身の役割を果たしている。リーグ前半戦の戦いをどのように後半戦へつなげていくのか。

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 宮澤裕樹は15日に行われた前節のFC今治戦で、4月25日のRB大宮アルディージャ戦以来、今季2度目の先発出場を果たした。

 今季は度重なるけがの影響もあり、出場はわずか6試合だがゲームに落ち着きを持たせたり、流れを変えたりと出た試合で存在感を発揮している。

 だが、チームはリーグ前半戦を6勝4分け9敗の13位で折り返し、後半戦へ向かうこととなってしまった。直近では公式戦で2戦連続、終盤に同点とされる勝負弱さを露呈しているのはやや気になるところだ。

 宮澤は「基本的に自分たちには良い時間帯はあります。相手の時間帯にどうしてもなった中でそこからの盛り返し方がチームとして上手くいってない。1回押し込まれて相手のリズムになってしまうとその時間が長く続いてしまう」とチームの現状について話した。

 相手がボールを持つ時間帯から、いかにして自分たちがボールを持つのか。終盤で相手の運動量や圧力が上回ったときでもそれをどのように跳ね返していくのか。失点につながるのは、「チームとしての守りどころ、ポイントの抑えどころが若干抜けてしまっている」ことが原因だという。

「みんな頑張ってはいると思いますけど、どう頑張るかが問題。ただ相手ボールを必死に追っかけても自分たちの体力がどんどん削られてしまいますから、どう効率的に相手の嫌なことだったり、自分たちがボールを保持するために走るかです」と自分たちの攻撃の時間に充てるための運動量が大事だとした。

 21日にリーグ後半戦がはじまる。これまでの蓄積をどのようにつなげていくのか。

「(前半戦の結果は)物足りないですよね。自分たちの目標からすると全く勝ち点奪えてないですし、それは原因があると思いますけど、それを改善しながら1歩ずつ前進していかないといけないです。まだチャンスがある位置にいるので前半戦で自分たちが得たものや気付いたことを活かしながら勝ち点3を積み上げていきたいと思います」

 宮澤が考える得たものは、自分たちがまだ足りないことが多いという気付きだという。

「当たり前に良いゲームをしていかないと(勝てない)っていうところは気付かされたところだと思います。当たり前のベースの部分、絶対崩れてはいけない部分はもっとやらないといけないところ。そこがやれれば自分たちはある程度能力ある選手が揃ってますし、戦えると思う。あとは勝点を拾っていくところが大事かなと思います」

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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