「おー、なるほど」西川周作はどうやって失点されたかを覚えている
西川が出場してきた過去のCWCと今大会で決定的に違うのは、初戦から一発勝負のトーナメントではなく、グループステージがあること。初戦の敗戦が何かを決定づけることはない。
そして、過去の反省から成長し、20年ものキャリアを重ねた上に偉大な記録をいくつも樹立してきたのが西川だ。
リーベル戦の2日前、西川はオンラインでの取材に応じたのだが、そこでこんな質問が出た。
「西川選手は失点シーンやナイスセーブのシーンは覚えているものなのか?」
西川は「おー、なるほど」と言い、少し考えたあとにこう答えている。
「セーブよりどうやって失点されたかを覚えています。そちらの方が頭を使うというか、なぜこれはこういう動きをしてしまったのか、自分の感覚と映像を照らし合わせて考えるようにしているので覚えていることの方が多いです」
続けて、「ミスの蓄積が成功の確率を高くするのか?」と聞かれると、こう答えた。