16位:奈良クラブ

【写真:Getty Images】
本拠地:ロートフィールド奈良
収容可能人数:5,369人
平均入場者数:1,692人
収容率:31.5%
2025シーズンの明治安田J3リーグで7位につけてJ2昇格プレーオフ(PO)圏内を視野に捉えている奈良クラブが、今季前半戦における収容率ワーストランキングで16位となった。
J2昇格PO圏内の6位・ギラヴァンツ北九州と奈良の勝ち点差はわずか「1」。シーズン後半戦も熱い昇格争いを演じることができれば、さらに多くの観客をスタジアムに呼び込めるかもしれない。今季前半戦の平均入場者数は「1,692人」。収容可能人数「5,369人」の本拠地『ロートフィールド奈良』では「31.5%」という収容率を記録している。
やや心もとない動員に見えるが、近年の奈良はスポーツ面の成績に関係なく一定の集客力を発揮している。2024シーズンはJ3で17位と振るわなかったものの、シーズンをとおしたホーム戦の平均入場者数は1,879人と今季現時点の数字よりも多い。
消化試合数の違いはあるが、昨季は昇格争いと無縁のシーズンながら客入りは決して悪くなかったと言える。2023シーズンも1,781人(最終順位は5位)と同等の水準であり、クラブとしてはこのまま地元・奈良に“現地観戦文化”を根付かせたいところだ。
2022シーズンにスタートした『39市町村応援プロジェクト』では、選手たちが奈良県内すべての市町村で地域住民と交流を図っている。また、年会費を支払うことで先行ユニフォーム割引や限定特典などが受けられる『アンバサダー制度』からは、コアサポーター層の巻き込みとファン育成というクラブ側の狙いが見て取れる。スモールクラブであることを活かした地域密着型の施策はファンの裾野の拡大、ひいては中長期的な収容率アップに繋がる可能性があるだろう。
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