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Jリーグ 5か月前

「あきらめてるわけじゃないけど」高嶺朋樹には夢がある。北海道コンサドーレ札幌で葛藤する日々を正解に変える【コラム後編】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Editor

「そんな変わんないんですけどね」故郷を離れて高嶺朋樹が感じる変化

「うーん、どうだろう?でも、札幌にいるときはずっと1人だったんで。柏に行って結婚しましたけど、そんな変わんないんですけどね。家族できたぐらい、ですかね」と少々はぐらかされたが、そのあとこう付け加えてくれた。

「やっぱ外に出たのは大きかったんじゃないかな。レイソル行ったりとか、海外は半年でしたけど、行ったのも大きかったなと思いますね。良い経験になったなと思います」

 あの頃のような笑顔で答えてくれた姿を見て、確かにそれほどまでは変わっていないのかもしれないと思った。だが、生まれ育った北海道を離れて、得た経験が高嶺の考えや表情に変化をもたらしたのかもしれない。

 それは、どんなときでも声援を送り続けてくれるサポーターへの思いを聞いて、さらに確信した。

「サポーターは本当にアウェイのときもすごく多く駆けつけてくれるし、本当に感謝してる。文句のつけようがないっていうような、人数もそうだし、声もそうだし、負けてるときの声かけもそう。自分たちはそれに対して、試合に勝って恩返ししていくしかない。

最終節終わったときにJ1昇格してるのがサボーターにとっての恩返しだと思うので、それを達成できるように自分たちはやっていく。一緒に戦ってもらえれば、自分たちの力になってるし、後半戦は連勝していけるようにやっていきたいなと思います」

 自らが選んだ茨の道。その選択を自身の手で正解に変えていく高嶺の挑戦を筆者は、ただただ見たい。乗り越えた先に、きっと高嶺のとびきりの笑顔が待っているはずだ。

(取材・文:竹中愛美)

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【了】
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