4位:柏レイソル

【写真:Getty Images】
監督:リカルド・ロドリゲス
反則ポイント:19
J1リーグ順位:2位
柏レイソルは、今季からリカルド・ロドリゲス監督を招へいした。
一昨季、昨季と2年連続で17位に終わり、残留争いに巻き込まれていたクラブだが、今季は様変わりしている。オフには指揮官のスタイルに合致した選手を複数名補強し、シーズン序盤から洗練されたポゼッションサッカーを展開。第21節終了時点で堂々のリーグ2位につけるなど、今季のサプライズチームの筆頭となっている。
そんな柏は、今季ここまでの反則ポイントが「19」にのぼっている。
これは決して突出した数字ではないが、リーグ全体で4番目に高い。その内容は警告数26回(26ポイント)、異議・遅延行為2回(2ポイント)、出場停止2試合(6ポイント)、警告・退場無し5試合(-15ポイント)だ。
ちなみに、昨季の柏の反則ポイントは「56」だった。このままのペースでいけば、それを大幅に下回ることになる。
背景には、チームのスタイル変更が大きく影響していると考えられる。
前任の井原正巳監督時代は、走力と組織力を生かした堅守速攻型が軸だったが、ロドリゲス監督はボール保持を重視するスタイルに転換。選手の立ち位置やボール奪取の狙いどころが明確になった。
これによって、無理なタックルや遅れた対応によるカードが減った可能性がある。意思統一の進んだチーム戦術が、警告数の抑制にも一役買っているのかもしれない。