2位:アビスパ福岡

【写真:Getty Images】
監督:金明輝
反則ポイント:27
J1リーグ順位:10位
J1の反則ポイントランキング第2位はアビスパ福岡だ。今季ここまでの反則ポイントは「27」と3位以下を大きく突き放す数字となった。
とりわけ目立つのが「警告数」と「警告2回による退場」の項目だ。
前者は、文字通りリーグ戦における警告の総数を示している。福岡はリーグワースト2位タイの30回を記録しており、これは最も警告数が少なかった浦和レッズ(15回)の2倍の数字である。
後者は同一試合において警告を2回受けたことによる退場をカウントしており、福岡はJ1全20クラブのなかで唯一の「2」を記録。第1節の柏レイソル戦で発生したDF志知孝明の退場(85分)と、第4節のヴィッセル神戸戦で発生したDF上島拓巳の退場(75分)が該当する。退場1回につき3ポイントが加算されるため、これだけで6ポイント分が上積みされている計算になる。
昨季の福岡は、反則ポイントこそ1位は回避したものの、「警告数」では全クラブ最多の67回を記録しており、強度の高さが裏目に出てしまう傾向は続いている。今季は監督交代を経たシーズンだが、開幕からの数字を見る限りでは、依然として改善の兆しは限定的だ。
また、今季の「警告・退場なし」の試合数は4試合で、これはリーグワーストタイ。チームの勢いを落とさないためにも、後半戦ではカードの出ない“クリーンな試合”をどれだけ積み重ねられるかがカギとなりそうだ。