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Jリーグ 5か月前

横浜F・マリノスは見合ったプレーができていない。かけ離れたプランと現実「自分たちのサッカーをするのであれば…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

横浜F・マリノス 最新ニュース

 明治安田J1リーグ第15節延期分、横浜F・マリノス対FC東京が25日に行われ、0-3でマリノスが敗れている。最下位に沈むマリノスと残留圏内との差は広がるばかり。問われるべきはどんなサッカーをしていくべきかよりも、目指す理想に見合ったプレーができているかなのではないだろうか。(取材・文:加藤健一)

沈み続ける横浜F・マリノス

横浜F・マリノスMF喜田拓也
【写真:Getty Images】

 前節のファジアーノ岡山戦は文字通り惜敗だった。後半はほぼハーフコートゲーム。押し込み続けたが、身体を張って守る岡山のゴールを割ることができなかった。後半の戦いに手応えを感じていたのは選手たちだけではないだろう。

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 ただ、むしろフォーカスすべきは前半だった。FC東京戦も含めて考えると、立ち上がりの入り方が分水嶺になっているように見えた。

「前半は0-0で折り返して、後半の早い時間に失点してしまったことが響いて、厳しい状況になってしまった」(大島秀夫監督)

 下位に沈む3チームに全敗し、残留圏内との勝ち点差は8に広がった。

 なかなか勝利を収めることができていないチームにとって――これはマリノスに限った話ではないが――先制点が与える影響は大きい。勝っているチームであれば、たとえ先制点を許してもまだなんとかなるという心持ちでプレーできるかもしれない。しかし、なかなか勝てていないチームはどうしても敗北の記憶がよぎって消極的なプレーが増える。

 立ち上がりが問題なのはFC東京にも言えることだった。連動したプレスで何度も敵陣でボールを奪ったが、前半にゴールネットを揺らすことはできなかった。少なくとも、後半を優勢に進めるのに十分なスコアにはできたはずだ。そのおかげでマリノスは後半に望みをつなぐことができた。

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