9位:カマタマーレ讃岐
純資産(2024年度決算):2800万円
売り上げ高:4億4300万円
当期純利益:-7800万円
J3を舞台に戦うカマタマーレ讃岐が、今回のランキングでワースト10に入ってしまった。
2024年5月に公式サイトを通じ、池内秀樹前社長は「企業版ふるさと納税の募集を進め、当該取引に係る特別利益55百万円を計画し、これを織り込んだ最終の当期純損益の黒字化をめざします」と表明していたが、同年度は最終的に7800万円の赤字を計上。同氏は引責する形で、今年4月に社長の座を退いた。
新任の増田勝社長はクラブのアカデミー立ち上げに関わった人物で、公式サイトを通じて「原点に立ち返り再度スタッフとともにクラブ理念を浸透させ、事業の目的、意義を明確にして経営してまいります」と述べている。
Jリーグが5月27日に発表した各クラブの経営情報によると、2021年度~2024年度までの3年の売り上げにポジティブな要素を見出すことができる。4億600万円、4億2400万円、4億4300万円と少しずつではあるが、増加傾向にある。
それでも赤字の解消には至っていないのだが、伸びていない部分に目を向けると課題は明確であるようにも見える。同資料によると、讃岐のスポンサーと入場料収入はこの3年間で横ばい。シンプルに多角的な営業努力が求められている。
増田新社長に交代した今季も苦戦が続いており、入場者においてはほとんど変化がない。本拠地・Pikaraスタジアムで行われた開幕7試合で比較すると、昨季が平均観客数で1,524人だったのに対し、今季は1,602人。厳しい財政を劇的に変えられるとは想像しにくい。
この難局をどう乗り切るか、今後の讃岐に注目が集まる。
