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サッカークラブがプロリーグを戦う上で最も重要な要素のひとつが、潤沢な資金である。Jリーグの各チームも懐具合と相談しながら、日夜苛烈な競争を生き抜いている。今回は純資産を基準に、その金額が最も低いクラブをランキング形式で紹介する。※売上など金額のソースはJリーグが発表した「クラブ決算一覧」を参照。柏レイソルと湘南ベルマーレは3月決算のため除外、金額で並んだ場合は売上が低い方を上位とする。
10位:サガン鳥栖
純資産(2024年度決算):2800万円
売り上げ高:30億5800万円
当期純利益:1億8700万円
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2024シーズンのJ1リーグで最下位に沈み、今季はJ2を主戦場とするサガン鳥栖。トップカテゴリーで13年にわたって奮闘を続けた同クラブが、今回のランキングで10位に入っている。
近年の鳥栖の財政は、極めて厳しい状況にあった。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年以降の4年間は債務超過に陥っており、昨年度までその解消に奔走していた。
当時の代表取締役社長・竹原稔氏は2020年11月、クラブの公式サイトを通じて「今回、融資によって、当面の資金繰りは何とかつないでおりますが、来期ユニフォームスポンサーが獲得できない、無観客試合など開催が続き興行収入が見込めない場合は、資金難に陥り存続の危機を迎えてしまうことになります」と、ファン・サポーターの肝を冷やす状況説明を行った。
先述したように、2024年度の決算で債務超過を解消したが、並大抵の企業努力では達成できなかっただろう。2020年度の決算でマイナス約7億円だったところを、今年4月に純資産2800万円にまで回復した。2024年度の売り上げが大きく寄与しており、クラブ公式によれば30億5800万円は前年比122.48%の増収だ。
懸念されるのは、戦いの場をJ2に移した今季の営業利益。2025シーズンは第21節を終えた時点でホームゲームの平均入場者数が7,620人であるのに対し、2024シーズンはリーグを通じて9,800人を集めていた。
入場料収入が最終的にクラブへどれほどの影響を与えるのか、来年の決算を待ちたい。良い結果を期待するためには、暫定8位から上位進出を狙いたいところだ。