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Jリーグ 5か月前

財政が心配なクラブは? Jリーグ、純資産ワーストランキング1〜5位。早くも来年の決算が不安?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

3位:アビスパ福岡

アビスパ福岡
【写真:Getty Images】

純資産(2024年度決算):-2億7200万円
売り上げ高:30億5300万円
当期純利益:1000万円

 2021シーズンからJ1を戦い、2023シーズンはクラブ史上最高順位となる7位でフィニッシュしたアビスパ福岡。順調な戦績とは裏腹に、財政面では小さくない問題を抱えている。

 今年5月24日に2024年度の決算報告を行った同クラブは、当期純利益で1000万円を記録し、6年ぶりの黒字となったことを明かした一方、2億7200万円の債務超過を抱えていると説明した。

 売上高30億5300万円は過去最高で、スポンサー企業も「前期853社から932社へ79社増加し、広告収入につきましては、前期9億4,600万円から10億3900万円となり、9300万円増加いたしました」と報告している。また、グッズ収入についても「前期2億6500万円から2億7300万円となり、800万円増加し、4期連続で最高額を更新しております」と順調な推移を示した。

 それでも、2020年から続く債務超過の解消には至らず、相当額が残っている。前年の約3億9900万円から縮小したが、引き続き利益を追求する必要はありそうだ。24日に行われたオンライン会見(クラブ公式YouTube)にて、川森敬史会長は増資も検討していると語っている。

 また、川森会長は現在の財務に対して、新型コロナウイルス蔓延の影響とJ1昇格が重なったことを債務超過の理由にあげた。来年の決算時に今の懐具合がどうなっているのか、注目が集まる。

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