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Jリーグ 2週間前

「ピッチの中で表現するのは選手」駒井善成が示す横浜FC再生の兆し。「ここからみんな這い上がっていく」

text by 編集部 photo by Getty Images

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横浜FCの駒井善成

【写真:Getty Images】

キャプテンの駒井善成が横浜FCに根付かせる文化

 横浜ダービーを前に、リーグ戦4連敗中の横浜FCに少しずつ変化の兆しが現れている。試合に勝てない苦しさが続く中で、選手たちは自ら動く形でチームの士気を高めようとしている。その象徴が、先週行われた選手主導の食事会だ。厳しい状況下にもかかわらず、選手たちが自主的に集まり、改めて心を一つにした。

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「みんなで集まってサッカーの話もしましたし、本当にここからみんな這い上がっていくんだっていう強い気持ちを共有した」

 こう語るのはキャプテンの駒井善成。

 北海道コンサドーレ札幌時代から、チーム内でのコミュニケーションを大切にしてきた駒井は、横浜FCでもその文化を根づかせようとしている。食事会もその一環だった。

 この動きについて、四方田修平監督もポジティブに受け止めている。

「僕たちはノータッチですけど、マリノス戦に向けて集中した状態で臨めるのかなと思います。そういう時に普段話せないような話ができたり、年齢や国籍に関わらず、いろんな交流ができるのは良いことだと思います」

 現在リーグ戦4連敗で、18位と降格圏に沈んでいる。しかし、こうした選手たちの自走力こそが浮上のきっかけになるかもしれない。

 前節のFC東京戦では逆転負けを喫し、選手たちは試合後茫然とした様子だったという。それでも前を向き、仲間とともに立ち上がろうとする姿勢が、少しずつチーム内に芽生え始めている。

「ピッチの中で表現するのは選手。少しでも監督の意図を汲みながら(自分たちで)アレンジしていくっていうところをやっていかないといけない」

 連敗の責任を口にしながらも、駒井の言葉には前を向く力強さがある。仲間と向き合い、監督の要求に応え、自分たちの手で現状を打開していこうとする姿勢は言葉だけではなく、行動でも示されている。

 7月に入り、リーグ戦の試合数も減る中で、ダービーはひとつの区切りにもなる。今回の横浜ダービーは、順位や勝ち点以上の意味を持つ。チームとして何を大切にして戦っていくのか。その真価が問われる特別な一戦になる。

(取材・文:編集部)

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【了】

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