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【写真:Getty Images】
横浜F・マリノス谷村海那がJ1デビュー戦で初ゴール
横浜F・マリノスは20日、明治安田J1リーグ第24節で名古屋グランパスと対戦し、3-0で勝利した。今季2度目の2連勝で3か月ぶりに最下位を脱出した。7月にJ2のいわきFCから加入したばかりのFW谷村海那がこの試合で先発出場。デビュー戦でいきなりゴールを挙げ、鮮烈なインパクトを残した。
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「ああいうゴールは常に狙ってるんで、本当にそこで捉えられて良かったなと思います」
谷村は有言実行した。チームに合流して1週間が過ぎた頃、「駆け引きからワンタッチゴールというのを常に狙ってやっているので、そういうプレーを見てほしい」と自身の武器をそう話していた27歳は、それを体現するかのようにプレーしてみせた。
前半の中盤、マリノスは名古屋に押し込まれる苦しい時間帯が続いていた。マリノスが徐々にボールを保持し、35分にコーナーキックを獲得すると、ジェイソン・キニョーネスの落としに反応した谷村がゴールを背にしながらボレーシュート。「とにかく枠に入れることを意識しました」と振り返るJ1初ゴールはまさに谷村の得意とするプレーからなるものだった。
チームは谷村の先制点からはじまり、ヤン・マテウスと植中朝日の追加点、さらには朴一圭のビッグセーブもあり完封勝利をおさめた。2連勝で3か月ぶりに最下位を脱出し、順位を18位に上げた。
「複数得点を挙げてますし、それがチームの自信になると思うんで、これからもこういうサッカーを継続して勝っていけたらなと思います」
はじめてのJ1の舞台で「ゴール前の駆け引きだったり、落としだったり、そういうのは意外とできたのかなと思います」と手応えを感じた一方で、通用しなかった部分も見えてきた。
「チームで求められているゴールキックからのヘディングだったりはまだまだ勝てていないですし、守備の強度だったりももっとあげていけたらなと思います」
そして、FWとしてシュート1本に終わった結果については「自分で行くとこだったり、ゴール前で待ってるだけじゃなくてドリブルで運んで自分で持ってったり、そういうのを増やしていけたらもっとゴールを増やせるのかなと思います」とシュートへの意識を高める必要があると話した。
谷村がゴールを挙げた後、サポーターからは「谷村」コールだったのが、試合後のヒーローインタビュー後には「海那」コールに変わるなど、早速サポーターの心をつかんだ谷村。今後、さらに連係を深めて、自身の武器を最大限活かせるようになれば、チームに欠かせない存在となるかもしれない。
(取材・文:竹中愛美)
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