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植中朝日が離脱中、横浜F・マリノスを客観的に見たことで得たこと。「自分が入ったときにもっと出していきたいと思ってた」

text by 編集部 photo by Getty Images

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横浜F・マリノス 植中朝日

【写真:Getty Images】

横浜F・マリノス植中朝日が復帰戦でゴール

 横浜F・マリノスは20日、明治安田J1リーグ第24節で名古屋グランパスと対戦し、3-0で勝利した。今季2度目の2連勝を飾り、3か月ぶりに最下位を脱出した。この試合で怪我から復帰したのが23歳の植中朝日。復帰戦で早速ゴールを挙げたが、個人そして、チームの現状を冷静に見つめている。

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「良い復帰戦になった。でも、(谷村)海那くんも入ってきたり、ディーン(・デイビッド)が入ってきたり、ユーリ(・アラウージョ)が入ってきたり、良い選手がたくさん入ってきたので、満足せずに試合に出続けて、ゴールを決めれるように、競争に負けないように頑張っていきたいと思います」

 植中は膝を痛め、チームを離脱。5月31日のFC町田ゼルビア戦以来の出場となった。79分、新加入の谷村海那と代わってピッチに立ち、短い出場時間ながら試合終盤にゴールを決めてみせた。

 この日の勝利でマリノスは3か月ぶりに最下位を脱出。残留圏の17位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は3に縮まった。それでも、「そこはあんまり気にしていないし、降格圏を脱出していないので。下を見ずに本当目の前の1試合1試合勝つだけかなと思います」と周りよりも自チームでやるべきことに目を向けた。

 自身が出場していない間、チームは最下位に低迷し、監督に至っては今季だけで2度の交代、新戦力の獲得など環境は変わっていった。もどかしいチームを見ていて、見えてきたものもある。

「怪我するまで正直、ずっとメンバーに入れてもらってたので外から見る機会がなかったですけど、1回外から見ることで客観的に自分たちが今どういう立ち位置なのかとか、そういうことが見れた。そこはポジティブに捉えていきたいなと思います」

 客観的に見たことで自分たちに足りないこともわかった。「前に飛び出す、背後に抜ける動きが全体的に少ないし、動いたとしても単発だったりっていう風に感じたので、自分が入ったときにもっと出していきたいと思ってた」。

 実際に試合に出てプレーをしたことで実感した。

「きょうも海那くんだったり、(井上)健太くんがたくさん出ていったことで、相手も嫌がって、どんどんラインが下がってることに繋がってると思うので、自分も伝えられることは伝えていきたい。チームなのでいろんなことを共有し合って、良い方向にチームが行ければいいかなと思ってます」

 リーグ戦再開は8月9日の東京ヴェルディ戦、およそ3週間の中断期間を挟む。怪我人の復帰に新戦力の台頭、この期間でさらにチームの戦術理解を上げ、どこまで精度を高められるか。J1残留へまたひとつ階段を駆け上がっていくしか他に道はない。

(取材・文:竹中愛美)

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