「自分は世界を目指している」「もっともっと上に行くためには…」
「シュートコースがあれだけなくても決めてくるヤン・マテウス選手は、本当にレベルが高いと思いました。自分は世界を目指しているので、もっともっと上にいくためには、こういう選手を圧倒していかなきゃいけない。よりレベルが高いJ1の選手たちを、知ることができたのはいい刺激になりました」
石川県金沢市で生まれ育った森は、中学校進学とともにJFAアカデミー福島U-15に入団。高校進学時にはそのまま同アカデミーのU-18へ進む選択肢もあったが、高体連の強豪チームを含めて複数のオファーを受け、それぞれの練習へ参加していたなかで、名古屋U-18の雰囲気に魅せられた。
そして、先述したように高校3年生に進級した4月1日付で名古屋とプロ契約を結んだ。名古屋U-18に所属したままプロ契約を結んだ選手は、杉森考起(現・徳島ヴォルティス)、菅原由勢(現・サウサンプトン)、貴田遼河(現・アルヘンティノス・ジュニアーズ)に続いてチーム史上で4人目となった。
そして、4月16日のカターレ富山とのYBCルヴァンカップの1stラウンド2回戦で、公式戦初出場のチャンスがめぐってきた。右ウイングバックで先発を果たした森はしかし、両チームともに無得点だった65分に原輝綺との交代を告げられ、名古屋も1-1から突入したPK戦を5-6で落として大会連覇を逃した。