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Jリーグ 5か月前

「世界を目指しているので」森壮一朗は自らを責めた。名古屋グランパス18歳は「それがサッカー選手だと思っている」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「自分に求められているのは、どんどん前にいくプレー」

 森はデビュー戦を「チャンスをつかみきれず、その後のメンバーに定着できなかった」と位置づけている。実際、次のチャンスは6月28日のサンフレッチェ広島との第22節まで待たなければならなかった。指揮官から「ゲームを締めてこい」と檄を受けて、後半アディショナルタイムに1分間プレーした。

 続く7月5日の東京ヴェルディとの第23節でも88分から途中出場した森は、16日のロアッソ熊本との天皇杯3回戦で再び右ウイングバックとして先発。右サイドからのクロスで39分にキャスパー・ユンカーが決めた先制ゴールをアシストし、中3日で迎えたマリノス戦の先発を手繰り寄せた。

 リーグ戦での先発を告げられたのはいつだったのか。森は「明確には言われていないというか……」と苦笑しながら、長谷川監督からの指示も「明確なものはありませんでしたけど……」とこう続ける。

「自分に求められているのは、どんどん前にいくプレーだと思っているので」

 攻撃の核を担うマテウス・カストロが、ヴェルディ戦で右足首を負傷して戦線離脱。ヴェルディ戦で右ウイングバックを務めていた和泉竜司がシャドーに配置されたなかで、天皇杯で結果を残した森が右ウイングバックとして白羽の矢を立てられた。そして、森が描く青写真がゴールに近づいた場面があった。

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