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Jリーグ 5か月前

「それが唯一の反省点」久保藤次郎は悔やんだ。実力不足を成長に、柏レイソルの2人に言葉を掛けた「信頼している」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

反撃の突破口を作り出した久保藤次郎

 反撃に出る柏は44分にゴールキーパーからビルドアップし前進を試みるとMF久保藤次郎がドリブルでカットインからゴール前に侵入。シュートは打ち切れなかったが、こぼれ球を拾ったMF小屋松知哉が右足で技ありのシュートを決め1点差とした。

 久保は「何もないところから馬力を出してボールを運んでいけたのは、今、自分が求めているものの1つなので、それを出せたのは良かったと思います」と、ゴールの起点となったプレーを振り返った。

 先日の東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国で、サッカー日本代表として初選出された久保は初戦のホンコン・チャイナ代表戦でA代表デビューを果たすと1アシストと言う形で結果を残したが、2戦目以降は出番が訪れず悔しさを味わい、そこで「個の力で押し込む」ことを宿題として持ち帰り、自分のプレーを磨き続けることで生まれた好機でもあった。

 ハーフタイムを迎え、後半に移るとゲームは柏が試合を掌握。パスワークとコンビネーションで相手を左右に揺さぶり、敵陣深くで、何度もチャンスを創出する。狙いをもったボール回しがじわじわと相手の体力を消耗させ、ダメージを与えることに成功すると鹿島の運動量が一気に落ち、自陣に閉じ込める。

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