フットボールチャンネル

Jリーグ 4か月前

今夏の移籍がおすすめ? Jリーグ、出場機会に飢える若者5人。成長できずに苦しむ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:中野伸哉(なかの・しんや)

ガンバ大阪所属の中野伸哉
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年8月17日
所属クラブ:ガンバ大阪
今季リーグ成績:7試合0得点

 中野伸哉の市場価値が下落を続けている。21歳のサイドバックは定位置を掴めず、出場機会の確保に苦しんでいる。

 一時は50万ユーロ(約8000万円)を記録していた市場価値は、現在27.5万ユーロ(約4400万円)まで評価を落としている。現状を打破するためには移籍という選択肢も検討すべきだろう。

 サガン鳥栖の下部組織で育った中野は、2020シーズンの第8節・FC東京戦において、16歳11ヶ月の若さでピッチに立ち、クラブ最年少出場記録を塗り替えた。そこから徐々に出場機会を増やし、この年はリーグ戦14試合に出場。翌2021シーズンは複数のポジションで起用され、リーグ戦34試合に出場した。

 素晴らしいキャリアのスタートをきった同選手だったが、2022シーズンに入るとその序列が次第に低下してしまう。川井健太新監督の下では信頼を掴むには至らず、ベンチ外の試合も増加。2022シーズンはリーグ戦19試合、翌2023年は前半戦を終えて4試合の出場に留まり、苦しい時期を過ごした。

 このような状況を受けて、中野は移籍を決断。2023年夏からガンバ大阪でプレーしている。

 しかし、残念ながらそのガンバでも鳥栖時代と同じくプレータイムの確保に苦戦している。

 昨季はリーグ戦12試合に出場したものの、総出場時間は226分と、フル出場に換算すると約2.5試合分に過ぎない。今季も試合終盤に投入される起用法は変わらず、ここまでリーグ戦はわずか23分(7試合)のプレーに留まっている。

 飛び級ながら、久保建英や堂安律らが出た東京オリンピック(東京五輪)のメンバー争いに最後まで絡むなど、そのポテンシャルは確かだった中野。しかし、その後は東京五輪だけでなく、主力として臨むと思われたパリ五輪の出場すら逃すなど、明らかに伸び悩んでしまっている。いよいよ移籍を決断するときかもしれない。

【関連記事】
あまりにガラガラ…。Jリーグ収容率ワーストランキング1〜5位。集客に課題を抱えているのは?
Jリーグ、アクセス悪いスタジアム1〜10位
【最新順位表】2025明治安田J1リーグ

【了】

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!