Jリーグは世界の中でも最も健全。最も重要な指標は…
実際、今の中断はJリーグの現状を俯瞰するいい機会にもなる。全体的に見て、日本の国内サッカーは非常に良好なコンディションにあると言って差し支えない。
収入は増加傾向にあり、観客動員も好調(J1平均2万人超、J2平均約8,000人、J3平均約3,500人)。川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ移った高井幸大の移籍金がJリーグ史上最高額の500万ポンド(約9.5億円)が示すように、欧州クラブが注目する選手を輩出し続けている。
そして最も重要な指標、3つのプロリーグの競争力という点では、Jリーグは世界の中でも最も健全なリーグの1つと言えるだろう。
例えばJ1では残り14節で上位8チームがわずか9ポイント差にひしめいており、残留争いではどこも突き放されることなく、一方で他の多くのチームにも降格の可能性が残っている。
J2でも同様で、首位水戸ホーリーホックから8位V・ファーレン長崎までわずか10ポイント差。その下を見ても、リーグのほぼ半分で接戦が繰り広げられている。
J3もまた同様で、自動昇格、プレーオフ進出圏、降格圏の行方は流動的で、6位から20位まではほとんど1ポイント刻みで続いている。