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【写真:Getty Images】
望月ヘンリー海輝が試合後にゲームを総括
FC町田ゼルビアは8月6日、天皇杯4回戦で京都サンガF.C.と対戦し、1-0で接戦を制した。攻守において躍動したのが右ウイングバックで先発した望月ヘンリー海輝。クラブ史上初の8強入りに貢献した23歳は日ごとに存在感を増している。
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「(昌子)源くんが咄嗟に判断を変えて、速いボールを出してくれたんですけど、芯に当てて上手くトラップするだけのボールだったんで、すごい止めやすかった。(藤尾)翔太が斜めに動いて、正直ちょっと相手に被ってたので迷ったんですけど、出しちゃえと思って出したら良い感じにこぼれて、翔太が反転してくれた」
望月は後半の59分、決勝点となった藤尾翔太へのラストパスを振り返った。これまではサイドに張っていることが多かったが、この日は「中断明けの練習で他のウイングバックで出ている選手が中に入ってプレーしてるのを見て、自分もやってみよう」と中央でプレーする機会を増やしていた。これも功を奏し、巧みなトラップから藤尾へのスルーパスへとつながった。
さらに、試合終了間際には京都のコーナーキックから決定的なヘデイングシュートを打たれたが、ライン上で頭でクリアし、守備でも勝利に貢献した。
「ゼロで終わるのは当たり前のことをやり続けた結果だと思うので、最後だから目立ちましたけど、その結果が勝利につながったのかなと思います」
プロ1年目の昨季は精神面で課題があったが、今季は「あまり自分に期待せずにやっているので、成功したらラッキーくらいな。失敗したらしょうがない、そういう感じ。いろんな人から話もありましたし、自分もいろんな経験を経て、自分のメンタルを獲得できるようになった」と新たな気持ちで臨めているようだ。
黒田剛監督は望月の活躍ぶりについて、「彼の成長は本当に著しいものがあると思うし、代表を経験して、彼自身も責任を痛感しながら日常の練習に励んでいるところもあります。ゲームを重ねるごとに、自信が見えてきている」と評価し、この日のプレーも称えた。
「得点にかかわるところでボールをしっかりと止めきるところ、彼の身体能力は規格外のプレーという印象もあります。最後の失点を防いだところもそうだし、結果にコミットした状況の中で彼が存在感を出していることにもっと我々もほめ称えて、彼に自信をつけさせながら今後も活躍してほしいと思っています」と最大級の賛辞を送っている。
望月にこのことを伝えると、「監督がそうやって評価してくれてるのは嬉しいです」と答えたが、すぐに客観的な言葉が返ってきた。
「正直、プレーがあんまり良くないときも何回か使ってもらったりもありましたし、そういう中で今のこの結果というか、自分の実力もある。そこはいろんな人に感謝しつつも、前半の(仙頭)啓矢くんの落としからのクロスの部分でも手前にショートしちゃったり、運びながらのクロスがちょっとオーバーになっちゃったりもあった。できることは増えてってますけど、もっとやれることを増やせると思うんで、1つずつ見極めながら気楽に頑張っていきたいなと思ってます」
(取材・文:竹中愛美)
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