フットボールチャンネル

「意図的に増やしたい」山本悠樹が考える川崎フロンターレの攻撃。ボランチが「助かる」新加入DFウレモヴィッチのプレーとは

text by 編集部 photo by Getty Images

川崎フロンターレ 最新ニュース


【写真:Getty Images】

川崎フロンターレがリーグ戦再開に向けて準備

 川崎フロンターレは5日、気温40度に迫る猛暑の中で麻生グラウンドでトレーニングを行った。明治安田J1リーグでは首位と勝ち点8差。優勝争いに食らいついていくためには、再開初戦となる9日のアビスパ福岡戦では勝利が必須となる。ここまでリーグ戦18試合に先発しているボランチの山本悠樹はゴール前に入っていくプレーを意識していると話す。

JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]

「夏場ということもあってなかなか(ゴール前に)入っていけないシーン、攻撃に厚みが出ないシーンがちょっとここ最近は多かった。入っていけるのはダブルボランチの良さだと思う。僕が前目でプレーすることが多いので、できればなと」

 山本はボランチがゴール前の局面で関わる回数を意図的に増やしていきたいと話す。

「個人としても数字出していくなら、やっぱそこに入っていく回数を増やさないといけない。ある程度のことは(後ろを)信頼して。体力的にきついとかはありますけど、意図的に入っていける回数を増やせればなとは思います」

 ただ、ここからは暑さとの戦いも厳しくなる。その中でボランチの選手がゴール前のプレーに関わっていくためには、チームとして高い位置に相手を押し込み続ける必要もある。

「保持の形が安定してくればもう少し(ボランチが)上がりやすくなると思う。数的優位を作るのもそうですけど、最後のゴール前のところで人が少ないとどうしてもっていうところはある」

 ビルドアップの局面でボランチが降りてくるシーンが増えれば、ゴール前に顔を出すシーンは反比例するように減っていくだろう。その意味で新加入DFフィリップ・ウレモヴィッチとの連係も重要になってくる。まだ一緒にプレーする時間は短いが、クロアチア代表歴もあるウレモヴィッチを山本はこう評価する。

「足下の技術はすごく安定していますし、ギャップのところを通すパスとか、いいところを見えている。それを引き出してあげられればいいかなと。ボランチの選手としてはわざわざ落ちなくてもやってくれるのであれば助かるので期待したいなと」
 

 昨季は出場機会を得られず悔しい思いをする時期もあったが、今季はボランチの中心的な存在として川崎を支えている。有機的につながる山本のパフォーマンスが、後半戦もチームの成績に直結することになりそうだ。

(取材・文:加藤健一)

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!