1位:北海道コンサドーレ札幌
2024年度トップチーム人件費:21億7600万円
2024シーズン順位:19位(J1)
2025シーズンにJ2で戦うクラブの中で、2024年度決算において最も高額なトップチーム人件費を計上したのは北海道コンサドーレ札幌だ。
その額は21億7600万円にのぼり、今回のランキングで唯一の“20億円超え”となっている。
札幌は2024シーズンをJ1で戦っていたため、J2クラブと比較して突出した人件費となっているのは当然とも言える。ただし、この金額はJ1の平均である20億8600万円を上回り、J1を含めた全体でも11番目の高額となる。にもかかわらず、19位でJ2降格となった点は大きな問題だ。
2024シーズン限りでミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制が終了し、2025シーズンは岩政大樹監督のもと、9年ぶりにJ2を戦っている。
主力の流出も避けられなかった。菅大輝はサンフレッチェ広島、駒井善成は横浜FC、岡村大八はFC町田ゼルビアへと移籍。
J2降格に加え、7期連続の赤字という厳しい財務状況もあり、人件費削減を目的とした戦力整理が行われ、チームの骨格にも影響を及ぼした。
新体制の札幌は序盤こそ出遅れ、最下位に沈む時期もあったが、徐々に調子を取り戻し、現在は10位。昇格プレーオフ圏とは勝ち点5差と、まだ逆転のチャンスは残されている。
もし1年でのJ1復帰を果たせれば、“高すぎた人件費”という構造的課題の改善とともに、クラブ再建の第一歩を踏み出すシーズンだったと言えるかもしれない。
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