Jリーグ 最新ニュース
明治安田J1リーグ第25節、ヴィッセル神戸はFC町田ゼルビアに0-2で敗れた。かつてのチームメイト、菊池流帆との真っ向勝負で競り負け続けた佐々木大樹の表情には、悔しさがはっきりと浮かんでいた。今季から神戸の象徴である背番号13を背負う25歳は、その重みを噛みしめながら、残りの戦いに向けて気を引き締め直す。(取材・文:藤江直人)
菊池流帆に完敗した佐々木大樹「もうちょっと賢くプレーすべきだった」

【写真:Getty Images】
完敗を認めざるをえなかった。それでも、面と向かって「やられました」とは言いたくない。試合が終わってから数十分がたった町田GIONスタジアムの出入り口。ヴィッセル神戸の佐々木大樹は昨シーズンまでのチームメイト、FC町田ゼルビアの菊池流帆へあえて外国人風の口調で話しかけた。
JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「ヘイ、君、強いヨ」
3歳年上の菊池を思わず苦笑させた“妙”な日本語は、25歳の佐々木が募らせた悔しさと表裏一体をなしていた。敵地へ乗り込んだ10日のJ1リーグ第25節。3トップの中央で先発した佐々木は、3バックの真ん中を務める菊池と必然的にマッチアップする機会が増える。そして、ほぼすべてで負けた。
自身が放ったシュートは0本。味方のチャンスも作り出せず、試合も0-2で敗れた。8試合ぶりに喫した黒星とともに首位から3位へ後退した一戦を、佐々木は「悔しい、のひと言に尽きます」と振り返った。
「(菊池)流帆くんの土俵で戦ってしまった。もうちょっと賢くプレーすべきだったと思っています」
身長180cm・体重77kgの佐々木に対して、最強のエアバトラーを自負する菊池のサイズは188cm・80kg。試合後に言及した「土俵」とは、真っ向勝負の肉弾戦を意味している。佐々木が続ける。