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Jリーグ 4か月前

「まったく物足りない」佐々木大樹に芽生えた自覚。ヴィッセル神戸の『13番』に恥じない選手になるために【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

佐々木大樹に芽生えた自覚

「自分自身、2連覇して自覚も芽生えてきたところなので、そのへんはしっかりと意識しています」

 こう語った佐々木は9月に26歳になる。ヴィッセル神戸U-18からトップチームへ昇格して8年目。昨シーズンはキャリアハイの35試合に出場。先発もしくは途中出場で、さらにはインサイドハーフを含めた攻撃的なポジションでフル回転し、5ゴールをあげて史上6チーム目のJ1連覇に貢献した。

 さらに連覇に花を添えた2度目の天皇杯制覇では、準決勝までの5試合すべてで先発。4戦連続ゴールを決めて迎えたガンバ大阪との決勝では、吉田孝行監督の戦略のもとでスーパーサブへの配置転換を受諾。後半途中からピッチに立つと、わずか5分後に0-0の均衡を破る宮代大聖の先制点の起点になった。

 
 自陣から飛んでくるロングボールに対して、佐々木はガンバのセンターバック、中谷進之介との肉弾戦を自ら挑んだ。そのうえで自身の体を先に中谷へ当てる巧みな攻防の末にマイボールにして、さらに大迫へつなげた献身的かつ泥臭いプレーを、吉田監督は「今日の勝利は大樹なしでは無理だった」と称賛している。

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