鹿島アントラーズ 最新ニュース
明治安田J1リーグ第25節、FC東京対鹿島アントラーズが10日に味の素スタジアムで行われ、0-1で鹿島が勝利した。鹿島は中断を挟んでリーグ戦で連勝して再び首位に浮上。関川郁万や安西幸輝らを欠く苦しい台所事情の中で、タフに戦い抜く小池龍太がチームに与える影響はとてつもなく大きい。(取材・文:加藤健一)
味の素スタジアムに響く小池龍太への歓声
試合終了を告げるホイッスルを聞いた瞬間、小池龍太はピッチに腰を下ろした。そこにゲームキャプテンを務める植田直通が歩み寄って手を差し出す。
JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
背後には鹿島アントラーズのサポーターが選手たちをねぎらうためにチャントを歌う。何度も好セーブを見せた早川友基のチャントの後、小池コールが味の素スタジアムに響いた。
ゴールに絡んだわけではない。失点を防ぐスーパープレーを見せたわけでもない。ただ、鹿島の勝利に小池がなくてはならない存在だということを、仲間もサポーターもわかっていた。
「選手には決勝戦のつもりで戦おう、この一戦が非常に大事だと伝えた中で、その姿勢を最後まで示してくれた」
鬼木達監督は81分のゴールが決勝点となったこの試合をこう振り返った。立ち上がりから攻め込まれるシーンが多く、我慢の時間が続いたが、粘り強く戦った。鬼木監督の言う「姿勢」を最後まで見せ続けた1人が小池だった。
「簡単に勝てる試合はないし、その中でも前半は全員がしっかりと時間を過ごすところでいうと我慢強くできた。そういったところから勝機が見えてきて、最終的にスコアを動かすことができた」
実際のところ、小池は万全とは言えない状態でこの試合に臨んでいる。先月20日の柏レイソル戦で67分プレーしたが、その後は別メニュー調整が続く。6日の天皇杯を欠場し、チームに合流できたのはこの試合の直前。まさにぶっつけ本番でFC東京戦に臨んでいた。
