「ボロボロですけど…」小池龍太が明かす本音
「少し痛めていたので、前日練習を含めて2回くらいしかサッカーをする機会がなかった。そんな中でも鬼木監督が自分を使うと信頼してくれた」
小池の膝には毎試合、固くテーピングが巻かれている。横浜F・マリノス時代には右膝にメスを入れている。1月の宮崎キャンプでも別メニューで調整する日もあり、4月からはリーグ戦5試合連続でベンチから外れていた。
柏戦でも左膝を痛めるシーンがあった。満身創痍の状態で、なんとかFC東京戦に間に合わせた形だったが、開始から15分も経たないうちに再び痛みに襲われる。
13分、俵積田晃太が個人技で突破を図った一連のシーンの間に、小池が左膝を気にするそぶりを見せた。それにベンチも反応し、小池と意思の疎通を図りながら、津久井佳祐が準備を進める。
激痛が走ったが、小池はプレーできると判断した。もしかしたら、並大抵の選手であればプレーできる状態ではないかもしれない。それでも小池はプレー続行を選んだのには、強い意志があった。
「(濃野)公人が累積(出場停止)で、優勝するためには1人1人がタスキを繋ぐ。自分自身もボロボロですけど、こういうときに自分みたいな選手(は怪我)が再発してでも勝ち点を落とさないことがすべてだと思って今日の試合をやっていた」
マリノス時代には優勝を経験した。その難しさも、何にも代えがたい喜びの大きさも知っている。鹿島のエンブレムをつけて優勝したいという思いは人一倍強い。だからこそ、たとえ痛みがあったとしても、勝負の責任を負うことを選んだ。
小池は言う。