Jリーグ 最新ニュース
名古屋グランパスは13日、天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会・ラウンド16で東京ヴェルディに2-1で勝利した。移籍が発表されてからわずか10日、木村勇大は早くも古巣との初対戦に挑んだ。慣れ親しんだピッチで、新たな背番号を背負ってプレーした木村は、自らの価値を再度証明しようとしている。(取材・文:元川悦子)
早くも古巣との移籍後初対戦となった木村勇大

【写真:Getty Images】
すでに昨季王者のヴィッセル神戸や鹿島アントラーズ、FC町田ゼルビアなどの8強入りが決まっている天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会。その一角を決めるラウンド16の残り試合・東京ヴェルディ対名古屋グランパスが13日夜、東京・味の素スタジアムで行われた。
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
名古屋にしてみれば、2015年5月23日以来、10年以上も勝利のない同スタジアムはまさに鬼門。在籍年数の多い選手たちは多少なりともそのことを意識しながらゲームに入ったはずだ。しかしながら、先週までヴェルディでプレーしていた木村勇大にとってはむしろやり慣れた競技場。「自分にとってはほぼホーム」と自信を持って新天地初スタメンでピッチに立ったという。
マテウス・カストロが負傷、30代のキャスパー・ユンカーも体力的問題で温存となる中、新戦力FWには最前線での起点となる動きと得点に絡む仕事が求められた。
だが、序盤の名古屋はヴェルディに押し込まれ、守勢に回らざるを得なくなる。ビルドアップのミスも目立ち、開始12分には左ウイングバック(WB)新井悠太に先制弾を奪われるという嫌な入りを余儀なくされたのだ。
20分間シュートゼロという苦しい展開を打破したのが、26分の同点弾だった。左のオープンスペースに走り込んだ快足FW永井謙佑の切り返しからのクロスに木村が飛び込み、打点の高いヘッドをお見舞い。これは守護神・マテウスにいったんは弾かれたものの、後ろから右WB内田宅哉が詰めたのだ。内田は新井の失点シーンでアッサリと抜かれるミスを犯しており、それを帳消しにする一撃を決めるに至った。
その内田に助けられる形にはなったものの、木村にしてみれば、名古屋移籍後初の得点関与。古巣・ヴェルディ相手に存在感を見せたことは大きな意味があった。