フットボールチャンネル

Jリーグ 4か月前

「最近は出番も少なくて…」危機感を力に変えた内田宅哉。名古屋グランパスで迎えた1235日目の初ゴール「これでケチャドバになれば」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「FC東京を離れる、という決断は…」

「FC東京を離れる、という決断は決して簡単なものではなかったですけど、それでも環境を変えて……まあ監督は変わらなかったですけど、そういったなかで名古屋では東京と違って新たに吸収する部分が非常に多かったので、そこで選手としてまた成長できたんじゃないかと思っています」

 内田が言うように、変わらなかった部分もある。新天地で内田を待っていたのは長谷川健太監督。内田がプロ2年目だった2018シーズンからFC東京の指揮を執り、2020シーズンのルヴァン杯で優勝しながら、成績不振に伴って2021シーズン末に辞任していた長谷川監督が、翌シーズンから名古屋を率いていた。

「選手としての自分の特徴や性格といったものを理解してくれているので、そういった部分ではやりやすかったと思っています。ただ、毎年のように健太さんからはチクチクと言われていたので……」

 思わず苦笑した内田によれば、長谷川監督は「早く点を取れ。結果を出せ」と迫ってきたという。指揮官の重低音の声が向けられる選手は、大きな期待がかけられている対象となる。名古屋の一員になって1235日目。ようやく決めた初ゴールへの思いを、あらためて問われた内田は意外な言葉を残している。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!